この
どら猫が優れている点は, ドライブレコーダのパイオニア, Witness と違って「撮影した動画を自分で簡単に見られる」というところ. 128MB の CF カードが付属しており, 動画は本体に挿した CF カードに記録されます. これを取り外して PC で読み込めば, 付属のビューアを使って記録された動画を簡単に見ることが出来ます.
以前紹介した
ロードビューも価格は安いし, 撮影動画を自由に見られるのですが, こちらは本体内蔵メモリへの格納で, PC と本体を直接接続しないといけません. これはちょっと面倒ですね.
一方,
Witness は「解析料金」なる意味不明な金が発生します. 自分で手軽に映像を見ることが出来なければ, 設置状況や正常動作しているかの確認すら出来ません. Witness はこの他にも, 代理店を通した販売・取付けしか行なわないなど, 何かと理由を付けて金を吸い上げようという姿勢が見え見えです.
これに対してどら猫はオープンそのもの. 別にファイルフォーマットまでオープンにされている訳でもないのですが,
DoraTool というフリーのビューアまで作成されていて, 今後にも期待出来ます. この DoraTool での動画確認も問題なく出来ました.
撮影された動画の質は, 毎日の通勤時に撮影している
ハイビジョンデジカムによるものにはさすがに遠く及びませんが, 信号の色, 自車・他車の動きはきちんと判りますし, 画角も水平 107°/垂直 70°と十分です.
画質比較
「どら猫 2」で撮影された動画をご紹介します (どら猫は, 本体のスイッチを押すことによって 15″さかのぼって任意のタイミングでの手動録画も可能です).
まずは, どら猫で撮影された動画データから DoraTool で JPEG 画像 600 枚を取り出し, それをさらに動画に変換したものがこちら (5.87MB, 20sec). MPEG-1 圧縮していますが, 元の動画データをビューアで見て比較してもさほど違いはありません.
比較用として同時に HDR-HC1 で撮影した映像はこちら (9.95MB, 20sec, MPEG-2). カメラ自体は HDV (ハイビジョン) 対応ですが, HDV のまま編集する環境を持っていないのでこれは SD (標準 DVD) 画質になっています. しかし, ビットレートは高めにしてあるので画質比較は出来ると思います.
このどら猫 2, 画質には向上の余地がまだまだありますし, デザインも小型化・改良して欲しいですが, ドライブレコーダとしてはひとまず十分だと思います. 3 万円を切る値段になれば, 私のような撮影マニア (?!) だけでなく一般にも爆発的に普及して, 交通安全にも役立つと思うんですが, そういう時代は来るのでしょうか?
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AXELA いじりネタ
Posted at 2006/07/03 12:57:07